2012/02/15

今さら聞けないUnix環境@ UT Startup Gym (Unix環境の用意の仕方編)



もともとプログラミングを基礎からやるいい機会はないものかと思い参加したUT Startup Gym。
一番最初の第一期生の成果発表からすでに5ヶ月ほど経過しており、結構時間がはやいなと改めて感じております。

ただコンセプトとしてはあくまでも「サービスをリリースする」ということが目標であるためか実際に参加してみると
企画力や継続力、プレゼン力にデザイン力、そしてインフラ力など上げるとキリがありませんが
プログラミング以外にもかなり幅広い力が必要になってきており、
それぞれが一人で賄い切るのが結構しんどいなとも感じておりました。

そんな状況の中参加してみたたまり場
なんというか、出せるものがあるならアウトプットして共有して同じ参加メンバーの助けになれればなと思い、
環境構築やインフラ側の部分をまとめて見ることにしました。

今回はその1発目です。
とは言っても今回はWindows環境の方向けですが。。

Unix環境用意するにはVirtual Box使うしかないのか?
勉強会において、基本Unix環境でやることが前提になっていますが
果たして
Virtual Box + Ubuntu
の環境しかないのか?という
勉強会的には「今更そこ突っ込ものかよ!」という根本的なところに突っ込んでみようと思います。

選択肢としては有効だけど、他にも環境を用意することはできる。
Virtual box を使ってWindows環境の中にUbuntu(あるいは他のLinux)を導入してみるのは
確かに既存のWindows環境に対して危ない橋を渡る必要なくUnix環境を用意できます。
しかしながら当然デメリットもあります。
  • Windows側のリソースが持って行かれる。(メモリやCPU)
  • Natなどの仮想マシンならではの問題にハマる可能性がある。
  • 結局のところサブ環境以上にはならないので最終的に手を付けなくなる
といったところでしょうか。
特に3番目が実際の僕の体験上、学習する上で一番イタイかなと感じます。

Virtul Box(仮想マシン)以外の選択肢って?
そこでWindowsPCしか持ってないという方でもUnix環境を用意する他の方法を紹介します。
大体以下の5つが有名どころかと思います。
  • Cygwin + Minttyのインストール
  • coLinuxのインストール
  • デュアルブート環境の構築
  • PCの完全なLinuxマシン化
  • WubiでUbuntuをインストール
ただ、前者4つは勉強会で扱っているPHPとの相性や導入する際の敷居を考えて今回は割愛します。
今回はWubiを紹介したいと思います。

WubiいいよWubi





WubiいいよWubi
大事な事なので(ry

Wubiって?
簡単に言うと、
「WindowsのアプリケーションとしてUbuntuをインストールでき、デュアルブート環境を自動生成してくれるツール」
と考えてもらえればいいと思います。

詳しくはWikipediaを参照あれ

Wubiのメリット・デメリット
メリット
  • Windows上のインストーラーに従うだけで簡単にインストールできる
  • アプリとしてWindows領域を消費するだけでパーティションを切らなくてもいい
  • PCのリソースをフルに使える
  • 必要なくなったらWindows側でアプリケーションとしてアンインストールすれば綺麗サッパリなくなる
デメリット
  • Ubuntuのディスク領域は30GBまでしか確保できない
  • WindowsとUbuntuを同時に利用することができない(切り替えの際は再起動が必要)

個人的には普段の用途でも領域は30GBもあれば十分だし、
Windows環境を傷つけずにほとんどネイティブでUbuntu環境が手に入ると感じているのでデメリットはあまり気にならないです。
今僕がハンズオンで愛用しているThinkpad X121eのUbuntu11.04もWubiでインストールしたものだったりします。
またFirefox、Chromeが使えるのでVimとPHPで開発する勉強会では特にWindowsの必要性もないんじゃないかなと思います。

Wubiを用いたUbuntuの導入方法
Wubiの入手
LiveCDにも付属されていますが、
公式ページからインストーラーを直接入手できます。
Download | Ubuntu
↑の「Download started」をクリックするとダウンロードが始まります。

WubiによるUbuntuのインストール
基本的な使い方はこちらのガイド(WubiGuide - Ubuntu Wiki) にまとまっていますが、
1枚目のスクリーンショットにある内容を指定すれば後は勝手にインストーラが走ってくれます。

選択をするのは
  • インストール先となるドライブ(C:ドライブでも問題ないです)
  • インストールするUbuntuのディスク容量(最大30GB)
  • 言語の選択
  • ユーザー名とパスワード
です。
デスクトップ環境はUbuntu(Unity)以外に選択できるのならば好みで選ぶのもアリかもしれませんが、
よくわからなければデフォルトのまま進めるのが無難です。

おおまかな流れとしては以下のような感じです。
Windows側でのインストール作業が終わるとリブート
↓
起動の際にWindowsにするかUbuntuにするか聞かれるのでUbuntuを選択
↓
Ubuntu側のインストーラーが走る。終わると再びリブート
↓
起動の際にまたWindowsにするかUbuntuにするか聞かれるのでUbuntuを選択
 ※Ubuntuを削除しない限り毎回聞かれるようになります。

こんな感じでUbuntuインストールは完了です。
有線LANはルーター経由であれば挿せばそのままつながりますし、無線LANが拾える環境であれば大抵の場合普通に拾えます。
削除したい場合はWindowsで起動して、通常のアプリケーションの削除と同様にしてUbuntuをアンインストールすればOKです。

最後に
今回はたまり場にて
WindowsユーザーのでのUnix環境の準備の仕方について考える場面があったのでWubiの紹介を端折りながら書いてみました。
さて、次はApache,PHP環境あたりかVimの扱い辺りですかね。
まずはシリーズとして続けられるように久しぶりに頑張ってみようかと思います。

以上、チラシ裏でした。